とある発達障害者の生き方

発達障害を持っている僕の感じたことや考え方を発信していきます。

就労移行支援事業所の思い出:模擬就労

こんにちは、オクトです。

 

今の仕事をこなしていく上で役に立っていると感じることが多いのが

模擬就労での訓練です。

 

模擬就労は、実際の職場を想定して模擬的に仕事しながら

「報告・連絡・相談」をして、時間管理をしながら協調性など

組織の中で働いていくための能力を身に付けていく訓練です。

訓練では作業系や事務系など、チームを分けて訓練します。

 

作業系では、主にピッキングや商品管理などの訓練していきます。

ピッキングではクリップの袋詰めなど、商品管理は牛乳パックの名前順や

日付順に並べ替える訓練をします。

難易度ごとに時間を測って、自分の習熟度を適性を確認します。

 

僕は手腕を使った作業が不得意でしたので、こういう仕事には

向いていないと確認することができました。

 

事務系では電話応対練習やデータ入力、広報誌の作成など事務作業を想定した

訓練を行います。

 

電話応対では、教室内ではつながっていない電話で模擬的に訓練しますが

希望すれば決まった日の電話応対練習で実際の電話で訓練することもできます。

電話応対練習にはマニュアルがあり、まずはその通り言えるように練習していきます。

僕は最初はマニュアルの文字を確認しながら応対するのが精一杯でした。

でも、回数をこなすうちにマニュアルを覚えていき、受け答えがスムーズにできるようになりました。反復練習は大事です。

 

データ入力は用紙に書いてある情報を入力し、どれくらいの時間がかかったか、

間違いはないかなどの確認をします。僕はこういう作業ができる方だったので

パソコンを使った事務系の仕事を探そうと思うことができました。

 

広報誌の作成では、実際の訓練の様子などを広報誌にしていきます。

この時は、同じチームで数週間作業が続きました。

ここではチームワークが重要となってきます。基本は担当を分けて各自で進めて

いきます。その後合わせたものを確認して修正部分を話し合います。

その後職員に提出し、帰ってきたものをまた話し合って修正してOKが出るまでの

繰り返しです。

自分がよいと思っていても、他人の意見は違うことがありますから、そこをどう

折り合いを付けて広報誌に落とし込んでいくかが腕の見せ所になります。

僕の場合は、1回目の広報誌作りでは、意見のとりまとめがあまりうまくでなくて

失敗も多かったです。2回目では、以下の点に気を付けながら進めていきました。

 

・まず、明確に役割分担をする

・自分の意見を押し通すのではなく、相手の意見もきちんと受け入れて

 落としどころを決めていく

 

このおかげか2回目はスムーズに進めることができました。

 

最後になりますが、模擬就労ではリーダーは最後に職員にその日の訓練の

内容を取りまとめたものを報告します。それも含めて時間が決まっているので

時間管理もしっかりとしないなければいけません。

 

今の仕事で特に役に立っていると感じているのは、時間管理と広報誌での

気を付けていたことの2点です。

 

最初はできないことの方が多かったですが、練習を重ねて僕もできるように

なりました。また焦らずに自分のペースで進めていくことができますので

そこは心配いりません。

 

少しでもご参考になれば幸いです。

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